組織設計でもアトリエでもないNOT A HOTELという新たな選択

アーキテクト星野 秀斗・石井 菜子

採用エントリー
星野 秀斗

アーキテクト

星野 秀斗

芝浦工業大学大学院修了。在学中は空き家改修を通して地域おこしを目指す学生団体に所属し、三重県鳥羽市で活動。2026年4月、NOT A HOTELへ入社。

石井 菜子

アーキテクト

石井 菜子

早稲田大学大学院修了。2026年4月、新卒でNOT A HOTELに入社。

2026年4月、NOT A HOTELにアーキテクト(意匠設計)として新卒入社した星野 秀斗と石井 菜子。アトリエや大手組織設計事務所という王道の選択肢を意識していた二人が、なぜ最初のキャリアにここを選んだのか。新卒二期生という新たな風を吹き込む二人に、これからの展望について語ってもらいました。

「建築」を周辺から眺める視点

まずは、二人が建築を志したきっかけと、学生時代の話から聞かせてください。

星野

僕は高校生の頃、理系科目と美術のどちらも活かせる道として建築を選びました。大学時代は「空き家改修プロジェクト」という学生団体に所属し、三重県鳥羽市のシャッター街にある空き家をリノベーションして、町おこしの拠点を増やす活動に中心メンバーとして没頭していました。文字通り学生のみの団体だったので、主体的に動く「自律したものづくり」のベースはここで培われたと思います。

石井

私は幼稚園生の頃から間取り図を描くのが好きで、高校生の時に大学の出張授業を受けて建築学科へ進むことを決めました。大学院では、建築家という枠組みから少し視野を広げて、さまざまな人物の言説や思想の研究をする傍ら、金網メーカーの方々と一緒に展示室のデザインを行うプロジェクトのリーダーを務めていました。よさこいサークルに所属していた経験も含め、あえて「建築のど真ん中」だけではなく、その周辺にある他の領域から建築を眺めるというアプローチを大切にしてきた学生時代でした。

異なる背景を持つ二人が、最初のキャリアとしてNOT A HOTELを意識したきっかけは何だったのでしょうか。

石井

私は藤本壮介さんがデザインされた「NOT A HOTEL ISHIGAKI EARTH」のパースを見たのが最初です。当時は「社外の著名な建築家・クリエイターの方々とコラボレーションしてデザインをする会社」というイメージを持っていました。その後、就活の時期に信頼しているアトリエ事務所の先輩から「(NOT A HOTELが)新卒を募集しているよ」と勧められたのが、働く場所として意識したきっかけです。当初は、社内にいるインハウスの設計者の方々が一体どんな働き方をしているのか、外からだと見えづらかった分、逆にすごく興味が湧いたのを覚えています。

星野

僕は「NOT A HOTEL NASU MASTERPIECE」の竣工写真をSNSで見たのがきっかけですね。石井さんと同じで、最初はホテルの運営会社が社外の建築家に設計を依頼しているのだと思っていて、自社に設計チームがあるとは知らなかったです。

僕が最初のキャリアにここを選んだ理由は、今まさに会社が急成長を遂げている、その変化のダイナミズムを「中から見たい」と思ったからです。5年後や10年後に加わるのでは体験できない、この過渡期のスピード感を当事者として体感したくてエントリーを決めました。

突きつけられた「5年後の覚悟」

就職活動の際、他の選択肢(アトリエ事務所や大手組織設計事務所など)との間で葛藤はありましたか。

星野

僕はアトリエ事務所を中心に考えていました。若手のうちから前線に立って鍛え上げられるイメージを持っていたのですが、NOT A HOTELはそれに匹敵するタフさがありながら、プロジェクトの企画(事業主側)から設計、最後の運営までを一貫して手がけている。ここで得られる経験の幅広さを考えたら、自分にとって非常に魅力的な環境だと思ったんです。

インターンとして2週間参加した後の、執行役員である綿貫さんとの最終面談が大きな決め手になりました。綿貫さんから「10年後に、社外の一流クリエイターたちが参加するNOT A HOTELのデザインコンペに、設計者として入賞できますか?その覚悟を問いたいです」と言われたんです。その時、この会社は単なるサポートスタッフではなく、世界と対等に戦える設計者を本気で育てようとしているんだと知り、胸が熱くなりました。「5年でやってみせます」とその場で覚悟を伝えました。

石井

私は逆に、大手組織設計事務所やゼネコンを中心に見ていました。ただ、組織の規模が大きい分、若手のうちは「自分がつくっている」という手応えを味わいにくく、自由な設計に関わるまでに長い下積みの時間が必要なのではないか、という懸念がどうしても拭えずにいました。そんななか、進路が決まりかけていたタイミングでNOT A HOTELに出会いました。

私も最終面談で、綿貫さんに「他社に行ったら経験できたはずの実施設計などが、ここでできなくなるのではないかという不安があります。設計者として引けを取りたくないです」と率直にぶつけました。そうしたら「そんなことはありません。うちなら本人の覚悟次第で、5年で一人前になれる環境がありますよ」と言ってくださって。ファッションや食、モビリティなど、建築外の領域とクロスオーバーするものづくりの広さにも強く惹かれていたので、その言葉で不安が解消され、入社を決めました。

「待ったなし」の実務アサイン

入社して数ヶ月ですが、現在はどのようなプロジェクトに携わっているのでしょうか。

星野

僕は現在、実務の経験を積みたいという事前の希望を汲んでいただき、新規事業の実施設計フェーズのプロジェクトが1つ、そして実際に着工している「NOT A HOTEL AOSHIMA 2.0」と「NOT A HOTEL MIURA」の現場フェーズのプロジェクトが2つ、計3つのプロジェクトを跨ぎながら設計補助業務を任されています。実施設計図など、今まで見たことのない図面を必死に読み解きながら新しいことを学ぶ毎日で、現場の目まぐるしいスピード感と密度の高さに圧倒されながらも、本当に充実しています。要望通りの挑戦的なアサインをしていただいた会社には感謝しかありません。

石井

私は「HERITAGE by NOT A HOTEL KYOTO TOJI」のプロジェクトにアサインされ、基本計画に携わっています。すでに建物本体の大部分は決まっている段階なので、室内を構成する絨毯やドアなどのマテリアル、インテリアの提案に向けてパースを制作しています。

先輩から「絨毯の色の案を探してみてほしい」と言われ、何パターンか提案したなかから、私の選んだ「赤」の案が採用されたんです。新卒1年目の自分の提案が、客室の印象を決定づける大切な部分にそのまま反映される。このスピード感とものづくりの当事者になれる面白さは想像以上で、早くも大きなやりがいを感じています。

“WOW”な体験を追求する

実際にNOT A HOTELのアーキテクトとして働いてみて、驚いたことやギャップはありますか。

星野

僕は大学院までの6年間で学んできたことと、実務での視点との「ギャップ」を、良い意味でポジティブに楽しんでいます。学生時代は構造・施工の合理性やコミュニティの発生など、物理的には表出しない専門的な要素に美学を感じていました。しかし、この会社では何よりも「オーナー体験」が中心にあります。構造の緻密さだけでなく、間取りや開口の大きさがいかに素晴らしい体験を生み出すか、という視点へチューニングしていく必要性を肌で感じています。これが一つ目の嬉しいギャップです。

もう一つは、オンボーディング(新卒研修)の期間中に運営スタッフのみなさんと拠点の清掃業務を行ったときの気づきです。設計者は意匠性の高さと空間体験を優先してしまいがちですが、「ここのデザインを少し工夫すれば、運営のオペレーションがスムーズになり、結果としてオーナー体験の価値がさらに上がる」という、自社運営だからこその視点を学ぶことができました。

デザインの美しさと日々の運営、その両方を高い次元で両立させてこそ真の設計者だと思うので、これまでの固定観念が良い意味で覆される、最高の学びの期間だと捉えています。

石井

私は経営陣や、デザインチームのリーダーのみなさんと直接対話をして、その場でフィードバックをいただける機会が想像以上に多いことに驚いています。何層もの承認プロセスを経るのを待つのではなく、すぐ近くに経営陣がいてスピーディに意思決定がなされていく。もちろんプレッシャーもありますが、自分の視座を自然と引き上げてもらえるこの環境は、入社してみて一番の嬉しい驚きでした。

将来的には、まずは目の前のサポート業務をしっかりと全うし、いち早く自分でデザインの提案をできるようになりたいです。この環境ならではのスピード感を活かして、基本設計から実施設計までを一人で責任を持って引き切れるような、一人前の設計者へと着実に成長していきたい。精度高く自分の職能を磨き、自信を持って「素晴らしい建築です」と言えるものを世の中に送り出すことが目標です。

また、NOT A HOTELは急成長を続けている若い組織だからこそ、まだ完璧な仕組みやルールが確立されていない部分もあります。でもそれは、裏を返せば「新卒の自分たちであっても、より良い仕組みを一緒につくっていけるチャンスがある」ということ。決まりきった枠組みに収まるのではなく、自ら主体的に考えて突き進むことに面白みを感じられる人なら、不安を上回るやりがいを味わえるはずです。

星野

それがNOT A HOTELの掲げる「超自律」にもつながりますよね。建築設計者としての視野を、手元のモデリングや模型の世界にとどめず、社会のダイナミズムへと一気に広げられる環境がここにはあります。アトリエ事務所志望だった僕と、組織設計事務所志望だった石井さんが、同期として同じ場所で切磋琢磨していること自体が、この組織のユニークな面白さを物語っていると感じます。

デザインをすることだけにとらわれない広い視野を獲得したい方、そして何より、心からワクワクするプロジェクトが集まる環境で自分の力を試してみたいという方は、ぜひこの変化を楽しみに来てください。

Jobs

  • 01

    アーキテクト(意匠設計職)

    主に建築の意匠設計をリードするポジションです。ゼロから意匠を手がけるプロジェクトや世界的な建築家やクリエイターと協業するプロジェクト、さらには家具・家電の開発まで、幅広いデザインを通じて、NOT A HOTELの世界観を描きます。

  • 02

    建築総合職

    建築総合職は、適性や経験、組織状況などを踏まえ、以下の3つのポジションのいずれかに決定いたします。社内外の多岐に渡るステークホルダーと協働しながら事業責任者としてプロジェクトを推進するプロジェクトマネージャー。複数のプロジェクトの設備設計・監理、構造設計・監理を横断的にリードする設備設計。施設をより美しく快適な状態に進化させるために維持管理を担うライフサイクルマネージャー。これら各領域のプロフェッショナルとしてご活躍いただきます。

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